ワンちゃんに一芸を教えるコツ
ワンちゃんと一緒におうち時間を楽しむ1つとして「一芸」を教えてみてはいかがでしょう。一芸はしつけとまったく違うものなので、基本的には教える必要はありません。ただ、ワンちゃんとのコミュニケーションや遊びの一つとして教えることはいろいろな効果をもたらします。ワンちゃんの好奇心を満たし、愛犬の可愛い姿に癒されることは間違いなく、最近ではイベントの中でオテを使ったゲーム大会なども行われていますので、催しを楽しむアイテムにもなりそうです。また、頭を使いながら手足を動かすので、短時間でもワンちゃんのストレス解消につながります。
楽しみながら教えることが一番
あくまでも一芸は遊びの一つです。楽しみながら教え、たくさん褒めます。ワンちゃんが楽しんでいること一番大切です。飼い主さんが必死に教えたり、うまくいかないからと叱ったりすれば、まったく意味のないものになってしまいます。また、愛犬に合った芸を選ぶことも大切です。胴長短足のコーギーやダックスに立ち上がる芸をさせれば背骨に負担がかかりますし、落ち着きのない子を無理にスケボーに乗せたりすれば、飛び降りて事故につながる危険もあります。愛犬の癖や得意なことを見つけて、それを芸にしてしまうのが上達のコツです。
簡単なことから反復練習で教える
芸を教えるときは、基本になる動作とワンちゃんが覚えやすい言葉を使います。動作と言葉を同時に教えていくことで、ワンちゃんの理解が深まります。練習中は必ず笑顔で褒めてあげましょう。
ハイタッチ
基本の動作は「オスワリ、マテ、オテ」です。
お手を教える時は、おやつを握ってワンちゃんの前に出すと手を乗せてくるので、乗せたら「オテ」と声をかけ、よく褒めます。一度下ろして、次にもう片方の手を乗せて「おかわり」と声をかけ、よく褒めます。この動作を繰り返します。ワンちゃんが最初に乗せてくる手が利き手です。ワンちゃんにも利き手があり、手に握ったおやつを欲しがる時や、顔についた異物をとろうと顔を掻く仕草をする手が利き手です。何度か試して、愛犬の利き手がどちらなのか知っておきましょう。慣れてきたらおやつを持たず、手を出すだけで練習します。
お手をマスターしたら、次に手を少しずつ上にあげながら「タッチ」と声かけを変えていきます。「タッチ」をマスターしたら、さらに上げて「ハイタッチ」と言葉を教えると、「オテ・タッチ・ハイタッチ」の3段階で遊ぶことができます。
持ってきて
ワンちゃんに持ってきてというと、飼い主さんの元にいろんなものを運んできてくれる芸です。
基本動作は「持つ、出して(離して)、オイデ」です。
ワンちゃんに物を持つ動作を教えるときは、おもちゃやボール、タオル、靴下などワンちゃんが大好きなもので練習します。おもちゃやボールなどを手に持ち、「持って」と声をかけて咥えさせます。咥えたらよく褒め、次に「出して」と声をかけて、口から取ってよく褒めます。この動作を繰り返します。数回に1度はしばらく持たせて遊ばせ、集中力が途切れないようにします。「持つ・出す」がマスターできたら、次に進みます。
持ってくる動作を教える時は、リードをつけ、おもちゃを持っている状態で「持ってきて」と声をかけたら、すぐにリードを引いて、手元まで来させておもちゃを受け取り、よく褒めます。この動作を繰り返し練習します。
慣れてきたら長いリード(紐)にして、遠くからでも持ってくるよう練習します。
咥えて持ってくることができるようになったら、いろいろな物の名前を教えましょう。おもちゃ・ボール・ぬいぐるみ・お茶碗・リードなど、いろいろな名前を教えておけば、なんでも運んでくれるようになります。退屈な雨の日は、名前を覚えたものを床に散らばせて、「持ってきてゲーム」を楽しめるようになります。
一芸をきっかけに芸能界デビューも
一芸がきっかけで、メディアで活躍するペットモデルへの道が開くこともあります。我が家では初代愛犬(ウェルッシュ・コーギー)に遊びとしていろいろな芸を教えました。その子は得意としていた「吠える芸」を見初められてペットモデル事務所に所属し、テレビやCM、映画などにたくさん出演させてもらいました。ただ、その愛犬には「オテ」を教えたことがなく、近所のおじいさんに「オテ!」と言われてもキョトンとしていたので、おじいさんからは「この子はバカだな」と言われて苦笑いをしたものです。
容姿が可愛いワンちゃんはたくさんいますから、その中にキラリと輝くものを持っていると、そんなチャンスも巡ってくるかもしれません。
ワンちゃんは飼い主さんと遊ぶことが大好きです。周囲の方も笑顔にする一芸をマスターして楽しみの一つを増やしてみてください。
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ライター:今井 由江