雪は食べても大丈夫?上手な雪遊び | WePet-プレミアムペットフード通販

雪は食べても大丈夫?上手な雪遊び

豆知識

雪の便りが届いてきます。冬になると一度は見てみてみたいと思う風物詩ですが、豪雪地帯に暮らす方々や都会の交通障害など、様々な影響も及ぼす厄介な一面もありますね。
人にとっては迷惑なところでもありますが、犬達には関係ありません。「犬は喜び庭駆け回る!」と歌詞にもなるように基本的にはわんちゃん達は雪が大好きです。最近は寒がりな子も多いので、そういう子ばかりではないですが・・。
雪の中で転げまわったり、雪を食べたり。でも雪はそもそも犬にとって安全なものなのでしょうか?雪についての注意点を考えてみます。

雪に含まれるもの

そもそも雪とは何かというと、雲から降ってくるものなので、元となる雲の中に含まれたものが降ってくるのですが、そこが問題です。「雲」は簡単にいうと水蒸気ではなくて上昇気流で上空にいった空気が低温で冷え、空気の中に含まれた水分が水や氷の粒になった塊です。それはきれいなものばかりでなく、地上のいろいろなものが含まれていて、砂や海の塩分、工場から排出される煙の粒子など様々なものが水蒸気と一緒に上空で塊になります。
この不純物を「エアロゾル」といいます。とくに降り始めたには多く含まれ、少し雪や雨が降ったあとには車がドロドロに汚れてしまったという経験もあるかと思います。
美しい雪の結晶はエアロゾルが氷晶核として働いて、氷晶になって水蒸気を取り込みながら雪となり、地上の気温が低ければ雪の結晶として落ちてくるのが「雪」です。そして落ちてくる最中もエアロゾルをくっつけながら落下してきます。
雪を食べるということは、車に付着するようなドロドロを食べるということにもなりかねません。特に降り始めたばかりの雪は要注意です。

食べてはいけない雪とは

ふざけてはしゃいだわんちゃんが少し雪を食べたからといって、うろたえる必要はありません。雪の結晶はご存じの通り、小さな小さな結晶です。少し食べたからといって体に悪影響があるということではありません。
ただ、注意したいのは「凍結防止剤」「融雪剤」が撒かれた場所に雪です。この薬剤の材料は塩化ナトリウム(塩化カルシウム、塩化マグネシウム)で雪や氷を溶かし、溶けた水分が凍らないようにする効果があります。
凍結防止剤は雪が降りだす前や降り出した直後に自宅の玄関前や車庫前、道路などに散布されることが多く、高速道路や山間部の道路などにも白い粒を撒いているところを見かけることがあります。また融雪剤は積もった雪を溶かし、溶けた水が凍らないようにする効果があります。これも道路や住宅街で多く使われることがあります。

これらが含まれた雪の上で遊んでしまったり食べてしまった場合は、すぐに対処が必要です。
3種類の塩化剤を紹介しましたが、それぞれに致死量や症状が違います。ただ、どちらにしてもすぐに病院に行って処置をする必要があり命に関わる場合もあります。

■主な症状

塩化ナトリウム;食用とは違う成分。発熱、下痢や嘔吐、脱水症状
塩化マグネシウム:天然成分であり環境には優しい成分。胃腸障害、高マグネシウム血症を引き起こす
塩化カルシウム:厳寒地で使われることが多い。刺激が強い。嘔吐、下痢、ヘモグロビン血症を引き起こす可能性。
〇これらの薬剤が皮膚に付着すると、火傷やただれを起こす場合があります。また、薬剤が付着した肉球や被毛を舐めてしまうことで中毒を起こすこともあります。

安全に雪で遊ぶために

そうはいってもお散歩にいけば、テンションの上がったわんちゃんは雪で遊んでしまいますよね。
対処法としては、寒さ対策をしっかりしてから家のベランダや庭で雪に慣らして、落ち着いてからお散歩にでかけることをオススメします。

  • 洋服やレインコートを着て、被毛への付着を避けること
  • 靴や靴下を履かせて、肉球への付着を避けること
  • 過剰に雪を食べさせない事(雪の中に混ざった、たばこの吸い殻や石などを一緒に食べてしまう危険もある)

お散歩から戻ったら、必ずぬるま湯で四肢を洗い、被毛はきれいにふき取っておきましょう。ぬるま湯は冷えた体を温める効果もあります。
まだまだこれからが冬本番!安全な雪対策で冬を楽しんでくださいね。

ライター:今井由江

公式サイトで商品を見る

ブラバンソンヌとは

ペットフードの選び方を解説>>

関連記事一覧