【獣医師監修】犬の予防接種について解説!狂犬病・混合ワクチンの種類と費用
犬の予防接種は、感染症から犬を守ることです。
予防接種は、犬の健康を保つために非常に重要であり、重篤な病気の発症を防ぐだけでなく、病気の拡散を防ぐ社会的役割も担っています。
犬の予防接種:狂犬病ワクチン
狂犬病は、致死率がほぼ100%の恐ろしい病気であり、人間にも感染することが知られています。日本では法律により、犬の飼い主は毎年1回、狂犬病ワクチンを接種することが義務付けられています。
接種時期と費用:狂犬病ワクチンは、生後91日以上の犬に対して年1回の接種が義務付けられています。費用は自治体によって異なりますが、一般的には3,000円から5,000円程度です。
接種方法:狂犬病ワクチンは、獣医師によって皮下注射されます。接種後には、狂犬病予防法に基づく注射済票が交付され、飼い主はこれを犬の首輪に付けておく必要があります。
犬の予防接種:混合ワクチン
混合ワクチンは、複数の病気に対する免疫を同時に提供するワクチンです。代表的な病気としては、犬ジステンパー、犬アデノウイルス、パルボウイルス、犬パラインフルエンザなどがあります。
混合ワクチンは、5種、6種、7種、8種、9種、10種など、接種できる病気の数に応じて種類が異なります。
接種時期と費用:混合ワクチンの接種は、子犬の場合、生後6〜8週目から開始し、その後3〜4週間ごとに3回程度の追加接種が必要です。
成犬の場合は、年1回の追加接種が推奨されます。費用はワクチンの種類によって異なりますが、一般的には5,000円から1万円程度です。
接種方法:混合ワクチンは、獣医師によって皮下注射されます。接種後には、ワクチン接種証明書が発行されることが多く、ペットホテルやドッグランなどでの利用時に提出が求められることがあります。
犬の予防接種の注意点
予防接種を行う際は、犬の健康状態を確認することが重要です。体調が悪い場合や病気にかかっている場合は、接種を延期することが推奨されます。
予防接種後には、副作用が現れることがあります。一般的な副作用としては、注射部位の腫れや痛み、軽い発熱などがあります。
まれに、アレルギー反応が起こることもありますので、接種後は犬の様子を注意深く観察する必要があります。
犬の予防接種の接種実態
日本では、多くの飼い主が狂犬病ワクチンの接種を義務として守っていますが、混合ワクチンの接種率は地域や飼い主の意識によって異なります。
近年、動物病院や自治体、ペット関連企業が協力して、予防接種の重要性を啓発する取り組みが行われています。
例えば、ペットイベントを通じて、飼い主への情報提供を強化しています。
まとめ
犬の予防接種は、犬の健康を守るために不可欠な措置です。狂犬病ワクチンは法律で義務付けられており、混合ワクチンも複数の致命的な病気から犬を守るために重要です。
予防接種の費用や接種時期を理解し、定期的な接種を欠かさないことが、愛犬の長寿と健康を保つための鍵となります。
犬の健康管理は、飼い主の責任です。予防接種を通じて、愛犬の健やかな生活をサポートしましょう。
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獣医師:丸田 香緒里
◆丸田 香緒里 プロフィール
日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/