【獣医師監修】犬の腸内細菌と環境について
犬の腸内には人間と同じく多くの細菌が存在しており、細菌がバランスを取って生活をしています。
腸内細菌は、食生活や生活の習慣とも密接な関係があるとされています。
本記事では、犬の腸内細菌と環境について解説いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
犬の腸内細菌とは
犬の腸内細菌は、犬の健康に不可欠であり、栄養素の吸収、代謝、免疫システムの強化など、多方面にわたって役立っています。
健康な腸内フローラは、病気からの保護や消化機能の正常化にも寄与します。
犬の腸内細菌の種類
腸内細菌は、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3グループに分けられます。
善玉菌は、人間や犬の健康維持や老化防止に役立つ細菌です。これらは糖類や食物繊維を発酵させて乳酸や酢酸を生成し、腸内環境を弱酸性に保ちます。
人間においてはビフィズス菌や乳酸菌が、犬にはプレボテラが代表的な善玉菌です。
これらの細菌群は、犬の食事や環境、遺伝的要因によって左右され、そのバランスが犬の全体的な健康を決める要素となります。
悪玉菌は善玉菌とは異なり、健康に悪影響を与える菌です。代表的な悪玉菌には、有毒な大腸菌、ブドウ球菌、ウェルシュ菌が含まれます。
日和見菌は、体の状態に応じて善玉菌や悪玉菌のどちらかと協力する菌で、腸内菌の中で最も数が多いとされています。善玉菌、悪玉菌、日和見菌がバランス良く存在することが腸内環境にとって理想的ですが、このバランスが崩れると腸の健康だけでなく全体の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
犬の腸内環境の改善方法
犬の腸内環境を改善するには、日常の食事やサプリメントの投与など適切な食事が影響します。
また、定期的な運動も腸内環境の健康を保つのに役立ちます。
ストレスは腸内フローラに悪影響を与えるため、環境を整え、犬が安心して過ごせる生活と空間を提供することが重要です。
まとめ
犬の腸内細菌は、健康に重要な役割を担っています。腸内環境を整えることで、犬の免疫力を高め、病気の予防に寄与することができます。
飼い主は、適切な食事や生活環境を整えることにより、愛犬の健康を守ることに繋がりますので、日々のケアを怠らず質の高い生活を心掛けましょう。
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獣医師:丸田 香緒里
◆丸田 香緒里 プロフィール
日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/