【獣医師監修】愛犬の血液型の種類と知っておくメリット
皆さんは愛犬の血液型について考えたことはありますか?ワンちゃんは人と同じように血液型があるのでしょうか。
本記事では、犬の血液型の種類について解説いたします。ぜひ最後までご覧ください。
犬の血液型と種類
犬の血液型は、DEA(Dog Erythrocyte Antigen/犬赤血球抗原)の型に基づいて分類されます。
これらの血液型は犬の赤血球に存在する特有の抗原によって決まり、犬種や地理的な分布によって異なり、割合をみると、DEA1.1、4、6、7の割合が多いとされています。
犬の血液型
13種類:DEA1.1、1.2、3、4、5、6、7、8
人の血液型
4種類:A、B、O、AB
血液型は主に医療に分野で使われる
犬の血液型を知るメリットは主に医療面にあります。最も重要なのは輸血の準備です。
異なる血液型の輸血は重篤な反応を引き起こす可能性があり、特に緊急時には適切な血液型の確認が生死を分けることもあります。
また、一部の疾患は特定の血液型と関連しているため、血液型を知ることで病気のリスクを予測し、適切な健康管理が可能になります。
血液型の判定方法は?
犬の血液型検査は「DEA1.1+or-」の検査のみとなっており、獣医師が行う血液検査によって行われます。
「-」の場合には「-」の子からしか血液をもらえません。その代わり、誰にでもあげる事ができる(供血犬になれる)という事がわかるための検査になり、輸血が必要な手術を控えている場合や、繁殖計画の一環として行うことが一般的です。
輸血の際には直接血液同士を反応させるクロスマッチという検査で免疫反応が起きないかどうかの確認をします。
まとめ
犬の血液型を知ることは、緊急時の輸血の準備や、特定の健康リスクの面において非常に重要です。
飼い主としては、愛犬の血液型を含め、健康に関するさまざまな情報を把握し、必要に応じて適切なケアを行えるように準備をしておくことが大切です。
獣医師:丸田 香緒里
◆丸田 香緒里 プロフィール
日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/