【獣医師監修】犬のしゃっくりの原因と対処方法、予防法を解説
犬が突然しゃっくりをして、心配になったことはないでしょうか。
今回は、しゃっくりの原因と対処方法、予防方法について解説いたしますので、ぜひご覧ください。
犬のしゃっくりの原因
犬のしゃっくりは、横隔膜の痙攣によって起こります。
しゃっくりをする原因としては、以下が考えられます。
原因
- 空気の温度変化
- 熱いものや冷たいものを食べたとき
- フードを急にたくさん食べたとき など
子犬のしゃっくり
しゃっくりは、成犬より子犬の方が起こりやすいといわれています。
幼犬は消化器系が未発達であること、興奮しやすいことなどから、しゃっくりを引き起こしやすいとされています。
しゃっくりの対処方法
通常、犬のしゃっくりは比較的早く止まりますが、持続する場合は注意が必要です。
特に、しゃっくりが数時間以上続く場合は、獣医師に相談することをお勧めします。
しゃっくりが起こる原因として考えられる病気
下記の病気が挙げられます。
- 脳疾患
- 胸部の疾患
- 胃腸の疾患
- 耳、鼻、喉の疾患
- 代謝異常 など
しゃっくり自体の治療法は特にありませんが、しゃっくりが他の健康問題の兆候である場合、その原因となる疾患の治療が必要となります。
自宅でできる対処・予防方法
犬がしゃっくりをしているときには、まずは静かな環境でリラックスさせるようにしましょう。
食事は急いで食べさせないように注意し、ゆっくりと時間をかけて食べさせましょう。必要であれば小分けにして複数回に分けて与えるのも有効です。
水を飲ませる際には常温の水を用意すると良いでしょう。
また、定期的な運動をして、犬のストレスを抑えることも予防法として挙げられます。
まとめ
犬のしゃっくりは、無害で自然に解消される事が多いですが、しゃっくりが長く続く場合や、他の症状が伴う場合は、獣医師の診察を受けることが重要です。
日常生活での配慮が、愛犬の快適さと健康を保つための鍵となります。
獣医師:丸田 香緒里
◆丸田 香緒里 プロフィール
日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/