【獣医師監修】薬の飲ませ方・犬編 | WePet-プレミアムペットフード通販

【獣医師監修】薬の飲ませ方・犬編

健康

動物病院で薬をもらったものの、中々薬を飲んでくれず困った経験がある方は多いのではないでしょうか。
フードに混ぜても薬だけより分けてしまったり、吐き出してしまったりと苦労しがちな投薬ですが、毎日のことですのでワンちゃんにも飼い主さんにもストレスの少ない方法で行えたらいいですよね。
今回は、お薬の飲ませ方についていくつかご紹介していきますので、その子に合った方法を見つけるヒントになれば幸いです。

口を開けて飲ませる方法(錠剤・カプセル)

お口を触らせてくれるワンちゃんであれば、口を開けて直接口の中に薬を入れる方法を試してみましょう。
まず、優しくなでながら背後にまわり、利き手と反対の手で上顎を上からもち、犬歯の後ろあたりに親指と中指を入れて少し上を向かせます。薬を持った利き手で下顎の切歯を押し下げるようにして口を開き喉の奥に薬を入れ込みます。すぐに口を閉じ、喉をさするようにして「ゴクン」と飲んだことを確認します。可能であればその後水を飲ませてあげて下さい。

(注意点)首に疾患のある子は、首を上に向ける動作は特に注意して行いましょう。また、重度の歯牙疾患で顎の骨が弱くなっている子は、口を開ける動作は慎重に行うか、避けたほうがいいでしょう。

シリンジ(注射器)を使う方法(シロップ、粉薬)

シロップなど液体状のお薬は、シリンジに吸って口のわきから投薬することができます。粉薬はお水やスープ(肉のゆで汁など)に溶いて同様に与えることができます。
方法としては、利き手と反対の手で上顎を上から持ち、親指で犬歯の後ろの上唇を持ち上げて口角部分からシリンジの先を口の奥方向に斜めに入れ込みます。少しずつシリンジを押して液体を入れていきますが、「ゴクゴク」や「ペロペロ」と飲んでいる様子が確認できたら続きを入れていきましょう。

(注意点)一度にたくさんの量を入れすぎると誤嚥やむせる原因になるので、その子の飲むペースに合わせて飲ませましょう。また、苦い薬は不向きな場合があるので、他の方法に切り替えるかシロップなど甘いものを加えて試してみて下さい。

フードやおやつに混ぜる方法(錠剤、カプセル、粉薬)

フードに混ぜる時

いつものフードやご褒美フードを少量取り分けた中に薬を忍ばせ一緒に食べてもらう方法です。一食分全てのフードに混ぜるのではなく一口で食べきれる量を取りわけて混ぜることがポイントで、それを食べてくれたら残りのフードを与えましょう。

(注意点)警戒心の強い子やフードをペロペロ舐めるようにして食べる子は、薬を見つけ出してより分けたりフード自体を警戒して食べなくなってしまう場合があります。

おやつに混ぜる時

市販のチュアブルタイプやペースト状のおやつに薬を入れたり混ぜてあげる方法です。チュアブルは錠剤やカプセル、ペーストは粉薬をあげるのに適しています。また、さつまいもやかぼちゃなど加熱してマッシュできる野菜や茹でたお肉など、食材にくるんで与えることも可能です。

(注意点)カロリー過多にならない様、あげすぎには注意が必要です。また、食べなれないおやつやお肉などは体質に合わなかったりアレルギーの問題が出ることがあるので、皮膚や排便状態の変化などはよく観察して下さい。

お団子にして与える方法(粉薬)

粉薬に少しづつ水やガムシロップを混ぜてお団子もしくはペースト状にしたものを指でワンちゃんの上顎になすりつける方法です。
口の中で溶けて飲んでくれるので、あまり苦くないお薬や量の多い粉薬に向いています。

まとめ

錠剤の形状やワンちゃんの性格によっては向き不向きがあるので、色々なやり方を知っておくことで臨機応変に対応することができます。錠剤を砕いて粉にしたり、カプセルの中身だけを取り出して与える方法はやって良い薬とそうでないものがありますので、必ず獣医師に確認してから行ってください。また、治療内容によってはあげてはいけない食べ物がある場合があるので、投薬の時に使用している食材は獣医師と情報を共有しながら行いましょう。

お薬が上手に飲めたらたくさん褒めてあげたりご褒美を使ったり、投薬を嫌なことではなく楽しい時間にすることが毎日長く続けていけるコツです。

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獣医師:丸田 香緒里

◆丸田 香緒里 プロフィール

日本大学卒。動物病院勤務後、「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーにAnimal Life Partner設立。ペット栄養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、メンタルケアカウンセラーなどの資格を生かし、病院での診療や往診のほかに、セミナー講師やカウンセリング、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。
HP:http://animallifepartner.com/

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