シニア犬と暮らす私が気を付けている4つのこと
シニア犬と暮らす私が気を付けている4つのこと
毎日一緒に暮らしているとつい忘れがちですが、ワンちゃんは私たちよりずっとはやく歳をとります。最近の人間は、生まれるときも亡くなるときも病院や老人ホームであるケースが多く、家族の「命」や「老い」に直面する機会が減ってきているかもしれません。そんな世の中で、シニア犬を介護して看取ることは、特別な意味があると思っています。
シニア用のフード
・大型犬は5歳前後、中小型犬は7歳前後からシニア
年齢や犬種によっても、運動強度や必要な栄養素は異なります。そのため、ライフステージに合わせてバランスの良いフードを選んであげることが大切です。犬種やその仔の体調によっても異なるので一概にはいえませんが、獣医さんと相談しながらおおよそ5歳から7歳でシニアのフードに切り替えていくのが望ましいでしょう。
・消化吸収の良いフードを
シニアになるにつれて、消化吸収機能が衰えてきます。人間でも、油っこい物が苦手になったりと、食の好みは変わっていきますよね。ブラバンソンヌのシニア用フードは消化吸収に優れ、食を通じていつまでも健やかに過ごせるようワンちゃんと飼い主様の暮らしをサポートしています。
・消化の悪い食事やジャンクなおやつは控えて
噛む力や消化機能も老化に伴い、衰えていきます。ハミガキガムやジャーキーのようなおやつも、体への負担を考えると控えていった方がいいでしょう。食が細いワンちゃんには、ドッグフードをふやかしたり、缶詰や香り高いお肉をトッピングしたりするなど、食欲を刺激しつつできるだけ消化吸収の良いものを与えてあげてください。
体調管理
・基本の食事量や排泄量を把握
体調の変化に気づけるように、健康な時の食事量や排泄量などの記録を毎日とっておくと安心です。PETBLEのスマートボウルは、電子計量器が内蔵されたフードボウルで、給餌量を把握でき、実際の摂取量も計算して記録してくれるのでおすすめです。食べなくなったり尿の量が減ったりしたら、病気の可能性があるので動物病院にご相談ください。
・マッサージ
寝たきりの子もまだまだ元気な子も、優しくなでて血流を流して関節を柔らかくしてあげましょう。目や耳が悪くなったり意識がもうろうとしたり、老化はストレスの多いものですが、大好きな飼い主さんの手によるマッサージはリラックス効果があります。ワンちゃんが痛がらないように、あまり力を入れて押したりせずに優しくなでてあげてくださいね。
適度な運動
・お散歩はペースに合わせて
お外に出るのはとても楽しいことですし、健康のためには運動が欠かせません。ですが、体が老化してくると、思ったようには動けなくなってくるものです。ご自身のワンちゃんの体調やその日の気温や天気などにも合わせて、運動ペースを考えてあげましょう。
・PETBLEのスマートタグ
PETBLEのスマートタグは、毎日の活動量を記録してグラフやチャートを作成してくれるデバイスです。
1日の目標に対する実際の活動量や、食事量と運動量のバランスがひと目でわかるため、体調の変化にもいち早く気づいてあげられるのでおすすめです。
・首輪よりも負担の少ないハーネス
首に衝撃が集中する首輪よりも、胴体を何本かのベルトや布で支えるハーネスの方がワンちゃんにとっては負担が少ないです。また、足腰が弱り歩行が困難になったワンちゃん用の介護ハーネスもあります。
・ルートも工夫して
狭い道や人通りの多いところは、歩くスピードに無理が生じたり人に踏まれたりする危険性があります。そういったところではカートや抱っこで移動させて、公園や広めの道など余裕あるところで歩かせてあげることが望ましいです。段差や坂道をゆっくり歩くことは、平坦な道を歩くときとは違った筋肉を鍛えられるのでおすすめです。また、土の上や他のワンちゃんの匂いのするドッグランのようなところを歩くことも知的好奇心を刺激するのでよいでしょう。
・無理をしないで
運動は大切ですが、雨の日や体調が悪そうな日は、無理せずゆっくりさせてあげましょう。老体には、若いころよりもずっと休息が必要です。
環境配慮
・障害物をなくす
足がふらついたり視界が悪くなってきたりしているワンちゃんにとっては、少しの配置換えや障害物もケガの危険になることがあります。できるだけ、老犬にとってわかりやすくバリアフリーなルートを作ってあげてください。
・滑り止め
歳をとると足腰が弱くなるので、若いころよりも注意が必要です。定期的に足裏の毛のカットや爪切りをし、床材にも気を配ってあげましょう。最近はネット通販でもペット用の滑り止め加工カーペットなどがたくさん販売されています。
・ぶつかり防止
目が見えなくなってきたり認知症になると、壁や家具にぶつかったりしてしまうことがあります。ぶつからないように家具の配置を工夫したり、けがをしないようにクッションカバーを付けたりしてあげると安心でしょう。
・床ずれ防止のマットや枕
ほとんどの時間を寝て過ごすようになったり、寝たきりになってしまったら、床ずれができないよう、体圧が分散される介護マットなど、居心地のよい寝床を作ってあげましょう。
歳をとっても可愛い愛犬
長く一緒に過ごしてさまざまなことを乗り越えてきた分、子犬にはない特別な絆があるはずです。老犬になっても、お散歩やマッサージなどスキンシップを大事にしてあげましょう。
ライター:北川