ワンちゃんも洋服を着たほうがいいの?犬服のメリットデメリット
ワンちゃんも洋服を着たほうがいいの?
一年で一番気温が低い時期は1月末から2月。寒い季節のお散歩はつい重ね着をしてしまうものですが、ワンちゃんは寒さに強いから大丈夫と思うのは昔の話です。室内で暮らすワンちゃん達は常に快適な温度の部屋で過ごし、犬種によっては保温するための被毛をもたないワンちゃんもいます。そんなワンちゃんを寒さから守るアイテムが「服(ドッグウエア)」です。ペットショップに行くと、可愛らしいデザインや機能的な服が数多く売られています。
お値段も人の服以上に高価なものも少なくありませんが、ワンちゃんにとって「服を着ること」はどのくらい必要なのでしょうか?メリットとデメリットをまとめてみます。
服を着るメリット
服を着ることで得られるメリットは数多くあります。服の持っている機能を利用して、ワンちゃんを様々なシーンから守ることができます。
[防寒対策]
人と同様にワンちゃんの服にも様々な素材が使われています。中綿が入ったジャンパータイプや裏ボア付の服、毛糸で編まれた手作り感があるデザインなど、様々な防寒着があります。寒さに弱い小型犬や体温調整の苦手な高齢犬などは温度差によるヒートショックや、寒さによって体力を奪われ、機能低下を起こして体調を崩すこともあるので、散歩の時に活用することをオススメします。
[暑さや紫外線対策]
夏や日差しの強い日もドッグウエアは活躍します。水で湿らすことでひんやり冷やして体温を下げてくれる冷感タイプの服や、毛の密集度が少ないシングルコートや被毛を持たないヘアレスドッグなどは紫外線の影響を受けやすいため、服が肌を守る働きをします。
[病気の予防]
緑の多い場所や野生動物や野良猫の多い地域などにはノミ・ダニが潜んでいる可能性があります。野山へのおでかけだけでなく、散歩の時も害虫が付くことがあるため、服を着ることで虫よけができます。また、術後や怪我の治療中のときも、服を着せることで舐めたり掻いたりすることを防ぎ、雑菌から傷口を守ることができます。
[抜け毛対策]
ショッピングや動物病院、旅行先のホテルなどではできるだけ場所を汚さない配慮が必要です。そんな時に服を着ることで抜け毛を軽減させることができます。服にはたくさんの抜け毛がつきますから、粘着テープなども併せて持っていると便利です。
[汚れ対策]
雨の日のお散歩やドッグランなど、汚れることが想定される場合もレインコートやカバーオールタイプの服を着せておくとお腹周りや足の汚れを防ぐことができて、お手入れも少なくなります。
服を着ることのデメリット
基本的にワンちゃんは服を着る必要はありません。人と一緒に暮らす中で、飼い主さんが必要を感じて着せるわけで、ワンちゃんが着たいわけでもありません。服を着ることが逆にストレスになる場合もあります。便利に思われるドッグウエアですが、ワンちゃんにとってどんなデメリットがあるか、知っておきましょう。
[ワンちゃんが感じるストレス]
人は見た目やデザインで服を選ぶことがありますが、ワンちゃんにとってデザインは必要ありません。フード付きや装飾が付いている服もありますが、見た目は可愛いくても装飾が邪魔でワンちゃんの動きに支障がでることもあります。また、サイズが合わないと走っている時に脱げてしまって転んで怪我をすることもあります。
[被毛が痛む]
毛足の長いワンちゃんに着せると、動くたびに摩擦が発生し、間接部分などに毛玉ができやすくなります。また冬場は静電気も起きやすく、脱ぎ着の時にワンちゃんは静電気を浴びて不快な思いをします。服を着るのは屋外だけにするなど、着る時間はできるだけ短時間にしましょう。
服を着るときの注意
たくさんのメリットがありますが、ワンちゃんによってはとても嫌がる子もいます。服を着た後に暴れまわるほど嫌がる場合、無理は禁物です。最初は着せるのに時間がかからない楽な服で慣らし、着せたら良く褒めてから遊んであげるなど気を紛らわせます。最初は短時間で脱がせてストレスがかからないようにして服への抵抗をなくします。
ボタンやリボンなどの装飾が多い服は、イタズラで噛んで誤飲の原因になることがあり注意が必要です。
まとめ
洋服を着ると、可愛い愛犬がますます可愛くなります。市販の服をうまく活用しながら、ワンちゃんがより快適に過ごせるようアレンジを加えるのも良いかと思います。愛犬のために手作りにチャレンジしてみると、サイズもピッタリな洋服に仕上げられます。いろいろと楽しみながら洋服生活を楽しんでみてください。
ライター:今井