犬飼育者は知っておきたい「はじめてのトリミング」準備しておくことは?
ワンちゃんのお手入れに欠かせないトリミング。予約の頻度やトリマーさんの選び方、価格なども気になるところです。予約を取る前に知っておきたいことや準備などをまとめてみました。
トリミングが必要な犬種
すべてのワンちゃんにトリミングが必要なわけではありません。定期的にトリミングを施す必要がある代表的な犬種は以下にあげられます。
- プードル
- ビションフリーゼ
- シュナウザー
- ヨークシャー・テリア(他テリア種)
- コッカースパニエル
- シーズー
- マルチーズ
- セッター
他にもトリミングが必要な犬種は多くいます。健康的に過ごすためにも、可愛い容姿を保つためにも1か月に1回程度はカットをしてもらう必要があるため、費用もかかります。
トリミングとグルーミングの違い
サロンのメニュー表をみると「トリミング」と「グルーミング」に分けられています。グルーミングのほうが安価ですが、この違いは施術内容の違いです。
グルーミングとは「犬や猫を清潔に保つためのお手入れ全般」を意味します。施術する方はグルーマーと呼ばれ、爪切り、足裏カット、耳掃除、肛門腺絞り、シャンプー、ブラッシングなど家庭でもできるお手入れをプロに任せるイメージです。
トリミングは「ハサミを使った全身カット」を意味します。施術する方はトリマーと呼ばれ、専門的に施術を学び、認定資格などを取得していることが多いです。犬種に見合ったデザインカットを施したり、飼い主の要望に沿った可愛らしいカットをしたり、全身の被毛を整えてくれます。
日本ではグルーミング+全身カットの両方を施すことがトリミングと表されていることがほとんどです。
トリミングに行くときの準備
トリミングに行くとき、必ず持っていくものがあります。
最初にサロンに行った時は必ず「カルテ」を作ります。ワンちゃんの特徴や注意点を記載するもので、いくつかの確認事項があります。
飼い主さんが用意するものとして「狂犬病予防接種証明書・混合ワクチン接種証明書」は必ず持参しましょう。
もし理由があって接種猶予を受けている場合は、その証明を動物病院で発行してもらいます。他にも店舗によって必要なもの(身分証明など)がありますから、予約の際に確認しておくとよいでしょう。
日頃から練習しておきたいことは、飼い主以外の人が口の周りやしっぽやお腹など、どこを触っても嫌がらない犬に育てておくことが大切です。これはトリミングの時だけでなく、病院で診察を受ける時にも必要なことなので、パピーの頃から触らせたらよく褒めて、人に触られることが好きな犬に育てておきましょう。
もし、触られることが苦手な場合は、そのことをトリマーによく相談することも必要です。また、口輪などができるようにしておくと施術時も安心です。
日頃のお手入れも大事
愛犬の負担を考えると施術時間は短いほうが良いし、飼い主にとっても料金は安いに越したことはありません。この2つを叶えるには、日頃からのお手入れが大切です。
お散歩の後に全身や肛門周りを拭いたり、軽くブラッシングをしておくだけでも効果があります。
被毛の汚れが激しいとシャンプーに時間がかかり、ブラッシングができていない被毛は毛玉ができやすく、毛玉やもつれの処理で余計に時間とお金がかかってしまいます。
サロンやトリマーの選び方
月に一度は通うトリミングは、愛犬の性格や疾病を熟知しているトリマーに施術をお願いすることや、通いやすいサロンを選ぶことが大切です。
トリマーはカットをするだけでなく、皮膚の状態や施術中に病気(しこり等)の早期発見をしてくれるなど、獣医師以上に頻繁に愛犬をチェックしてくれる大切なアドバイザーです。細かなことまで相談にのってくれる、信頼できるトリマーを探しましょう。
また、最近は動物病院併設や送迎サービスなど、通いやすい環境を整えてくれるサロンも増えました。
料金の相場とは
トリミングの料金はサロンによって大きく異なります。
犬のサイズや施術のサービス内容、さらに人の美容院と同じで立地やトリマーの技術料などに差が出ます。
また、先に述べたように、毛玉やもつれなどの被毛の状態やワンちゃんの攻撃性などが料金に加味されることもあります。
大型で長毛ほど料金は高くなっていきます。
- 小型犬 4,000~7,000円
- 中型犬 6,000~9,000円
- 大型犬 10,000~16,000円
トリミングの必要性
必ずカットしなくてはならない犬種の場合、毎月の出費はなかなか大変です。
ただ、伸ばしたままにしておくと、毛玉や不衛生が原因で皮膚病になりやすく、臭いや抜け毛で生活環境にも影響が出ます。頻度を決めて定期的に通ったほうが短い毛を手早くカットしてくれるため、時間も料金も少なくて済むこともあるので、グルーミングとトリミングを使い分けるなど、愛犬にとって必要な施術をトリマーに相談しながら行っていくことをオススメします。
まとめ
トリミングが必要な愛犬にとって、被毛のカットをすることには意味があり、とても大切なことです。
ご自宅でカットする器用な飼い主さんもいますが、その場合も年に数回はサロンにいって、カットで整えてもらうとお手入れが楽になります。
愛犬の被毛の癖を相談しながらお手入れしやすく、可愛いデザインを探してみてください。
ブラバンソンヌ利用者の声