換毛期の抜け毛対策を解説!オーバーコートとアンダーコートとは
コートの衣替え
人間が衣替えをする季節に、ワンちゃんネコちゃんも換毛期がきます。たくさんの毛が抜けたり、季節に合わせた新しい毛を生やしたりします。とは言っても、換毛期はすべてのワンちゃんネコちゃんにあるわけではありませんし、換毛期が来るタイプの仔でもクーラーの効いている室内では季節の移り変わりが感じられず換毛期が来ないこともあります。
換毛期があるタイプ、ないタイプ
換毛期があるのは、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)を持つダブルコートの種類です。
・オーバーコート 皮膚を守る効果、太くて硬い毛
・アンダーコート 体温調節の効果、ふわふわ柔らかい毛、夏毛と冬毛がある
犬種と猫種
オーバーコートだけを持つシングルコートは、1年を通して生え替わります。
・犬種:プードル、ヨークシャーテリア、ミニチュアピンシャー、マルチーズ、など
・猫種:シャム(サイアミーズ)、シンガプーラ、ベンガル猫、メインクーンなど
換毛期があるダブルコート(オバーコート+アンダーコート)
・犬種:柴犬、ラブラドール・レトリーバー、チワワ・ミニチュアダックス、コーギーなど
・猫種:アメリカンショートヘア、アビシニアン、スコティッシュフォールド、マンチカンなど
ダブルコート(アンダーコートがある)の仔は換毛期が来るはずなので、健康な皮膚と艶々な美しい被毛を保つため、換毛を促進してあげましょう。
ブラッシングしてあげよう
抜け毛対策にはブラッシング!原始的ですが、とても有効です。
私たち人間も、ふわふわと舞う抜け毛が気になりますよね。地面にかなり近いところで生活するワンちゃんネコちゃんは、もっと自分の抜け毛が気になっているはずです。ブラシでマメに梳いて、美しい毛並みと抜け毛対策をしてあげましょう。
美しい被毛と抜け毛の舞わない部屋を保つためには、日々のケアが大切です。その際に、強くブラシをかけすぎてワンちゃんネコちゃんの被毛や皮膚を傷めてはいけないので、力加減には気を付けて。ペットを梳かす前に、自分の手の甲などで力加減を確かめましょう。
シャンプーで清潔に
抜け毛があるままシャンプーしてしまうと、毛が絡まって固まって大変です。また、抜け毛が多すぎてお風呂場の排水溝が詰まる可能性も。シャンプー前にしっかりブラッシングして、できるだけ抜け毛を取り除きましょう。
シャンプー剤は被毛や皮膚の状態を見てもらいながら、動物病院で買うのがおすすめです。
目や耳にシャンプー液が入らないよう注意しながら洗いましょう。また、シャンプー残りはデリケートな皮膚を持つワンちゃんネコちゃんにとって、皮膚炎などを誘発する危険があります。わきの下やお腹など、シャンプー液が流れにくいところもしっかりとすすいであげましょう。
洗ってあげると皮膚の汚れと一緒に毛もだいぶ落ち、お部屋での抜け毛は減るのでおススメです。ネコちゃんや大型犬のシャンプーなどは、なかなか大変な場合もあると思います。その時はトリミングサロンを頼ってみるのもいいかもしれませんね。
トリミングサロンの選び方
月に一度は通うトリミングは、愛犬の性格や疾病を熟知しているトリマーに施術をお願いすることや、通いやすいサロンを選ぶことが大切です。
トリマーはカットをするだけでなく、皮膚の状態や施術中に病気(しこり等)の早期発見をしてくれるなど、獣医師以上に頻繁に愛犬をチェックしてくれる大切なアドバイザーです。細かなことまで相談にのってくれる、信頼できるトリマーを探しましょう。
また、最近は動物病院併設や送迎サービスなど、通いやすい環境を整えてくれるサロンも増えました。
料金の相場とは
トリミングの料金はサロンによって大きく異なります。
犬のサイズや施術のサービス内容、さらに人の美容院と同じで立地やトリマーの技術料などに差が出ます。
また、先に述べたように、毛玉やもつれなどの被毛の状態やワンちゃんの攻撃性などが料金に加味されることもあります。
大型で長毛ほど料金は高くなっていきます。
- 小型犬 4,000~7,000円
- 中型犬 6,000~9,000円
- 大型犬 10,000~16,000円
猫の毛球症(ヘアボール)
毛づくろいで飲み込んでしまった毛が、体内で絡まっておきる病気。
毛玉を吐くのはネコちゃんにとっては普通のことなので、それとは別です。
毛球症の症状
・もともと毛玉を吐いていたネコちゃんが、吐かなくなった(吐かずに毛玉をウンチと一緒に排泄するタイプのネコちゃんもいます)
・食欲がなくなる
・下痢や便秘
・吐くそぶりをするのに、何も出ずに苦しそう
・お腹を触られるのを嫌がる
予防
・食物繊維(猫草など)
・上質なオイル ・猫の健康に配慮されているキャットフード(ブラバンソンヌ:https://brabanconne.jp/cat-food/)
・毛球除去剤
・こまめなブラッシング
・ストレス解消(ストレス行動として必要以上のグルーミングをしないように)
最悪、死に繋がることもあります。換毛期は特に注意して様子を見てあげて、便が出ないなどの異常があればすぐに動物病院へ行ってください。
服を着るメリット
服を着ることで得られるメリットは数多くあります。服の持っている機能を利用して、ワンちゃんを様々なシーンから守ることができます。
防寒対策
人と同様にワンちゃんの服にも様々な素材が使われています。中綿が入ったジャンパータイプや裏ボア付の服、毛糸で編まれた手作り感があるデザインなど、様々な防寒着があります。寒さに弱い小型犬や体温調整の苦手な高齢犬などは温度差によるヒートショックや、寒さによって体力を奪われ、機能低下を起こして体調を崩すこともあるので、散歩の時に活用することをオススメします。
暑さや紫外線対策
夏や日差しの強い日もドッグウエアは活躍します。水で湿らすことでひんやり冷やして体温を下げてくれる冷感タイプの服や、毛の密集度が少ないシングルコートや被毛を持たないヘアレスドッグなどは紫外線の影響を受けやすいため、服が肌を守る働きをします。
病気の予防
緑の多い場所や野生動物や野良猫の多い地域などにはノミ・ダニが潜んでいる可能性があります。野山へのおでかけだけでなく、散歩の時も害虫が付くことがあるため、服を着ることで虫よけができます。また、術後や怪我の治療中のときも、服を着せることで舐めたり掻いたりすることを防ぎ、雑菌から傷口を守ることができます。
抜け毛対策
ショッピングや動物病院、旅行先のホテルなどではできるだけ場所を汚さない配慮が必要です。そんな時に服を着ることで抜け毛を軽減させることができます。服にはたくさんの抜け毛がつきますから、粘着テープなども併せて持っていると便利です。
汚れ対策
雨の日のお散歩やドッグランなど、汚れることが想定される場合もレインコートやカバーオールタイプの服を着せておくとお腹周りや足の汚れを防ぐことができて、お手入れも少なくなります。
掃除
端の方から中央へ、高いところから低いところへお掃除していきましょう。
便利グッズ
・ファーミネーター(口コミ評価も高く、死毛をかなり取り除いてくれます)
・ゴムのすべり止めが付いた軍手(抜け毛が集められる)
・コロコロ
・ウエットなワイパー(毛を舞わせずに片付けれる)
・ランドリースポンジ(洗濯時に服などについた毛を取ってくれる)
最後に
ブラッシングやシャンプー、お食事をよくすれば、ワンちゃんネコちゃんの毛並みや皮膚は輝きます。
換毛期を乗り越えて、健康で綺麗な毛並みで褒められちゃいましょう!