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ペット防災セミナーに参加してみよう

豆知識

今年は関東大震災から100年目の節目の年です。
災害はいつどこで起きるか予測がつかず、ペットと一緒に暮らす飼い主にとっては、災害時にどこにどうやって避難するか、いつも頭の隅にある心配事です。
想像していることが実際にできるか、準備しているものがこれでいいのかと不安は尽きません。そんな時は実際に試してみるのも一手です。
最近は自治体や公園主催の「ペット防災セミナー」が増えてきました。防災セミナーにはさまざまなコンテンツがあり、参考になるものが多くあります。
ぜひ愛犬と一緒にでかけてみてください。

写真展を見ながら、被災を想像してみましょう

実際に被災した地域の写真が展示されています。
避難所の様子やペット達の過ごし方、避難所での様子を知ることができる貴重な資料です。
飼い主とともに室内にいられる同居避難の場合も、スペースは限られ、ペット達は荷物同様に過ごしています。ペットとの同居が叶わない場合は、飼い主自身も屋外で過ごしていることがあります。ペットがいない方々も、室内に入りきれず廊下で寝ている姿もあります。
被災したらどうなるか?を想像し、自分に置き換えながら考えてみましょう。

災害時備蓄用品の展示を参考に揃えてみましょう

ペット防災関連のHPをみると、準備しておくと良いものが一覧になっています。
セミナー展示でも備えとして参考になるものが多く並んでいますが、大切なのはグッズを揃えることではなく「自分とペットにとって必要なものを持っていく」ことです。
避難所まで歩く際、女性が背負えるリュックサックの重さは約7kg、男性が10kg程度といわれています。フードや水、猫砂などは意外に重く、どれだけの量を持っていけるのかを試してみましょう。荷物のほかに愛犬を同伴し、幼児や高齢者といった家族と一緒にいることも想像しながら準備をします。
また、被災時は品不足です。立派なケージやクレートが避難所に用意されていることはまずありません。自宅にあるものを利用して愛犬の過ごし方を工夫します。そんなヒントが展示されていますので、参考にしてみましょう。

屋外の体験型セミナーに参加してみよう

屋外セミナーでは愛犬と一緒に参加できる、様々な体験型ペット防災が行われます。避難所まで一緒に歩く「瓦礫歩行練習」や「靴の試着会」などもあります。
いつも歩いている道路には亀裂がはいっていることもあり、割れたガラスや崩れた塀も散乱しています。どんな場所でも愛犬がしっかり歩いてくれないと避難に時間がかかるため、歩きにくい場所でも進める練習をしておきます。自宅で練習するときは、ビニールシートを敷くだけでも練習になります。歩かせる時は励ましたり褒めたりしながら飼い主も一緒にシートの上を歩く練習をします。
住宅街を避難する時は、火災が発生している場合があります。洋服を素早く着せる練習も良いでしょう。靴は日頃から履きなれていないと歩くことができません。怪我から守るためにも靴を履いて歩く練習をしておきます。

基本的なしつけ、適正飼育をしておきましょう

いますぐできることでは、基本的なしつけと適正飼育が一番大切です。

  • 人や他のペットと一緒に過ごせること
  • クレートに入れる
  • 飼い主と離れることができる
  • 狂犬病やワクチンの接種
  • ノミダニの駆除

基本的なしつけの他、教えておきたいことをセミナーで聞くことができます。犬が苦手なワンちゃんを飼っていると、できるだけ犬と接触しないように犬を避けてしまうことがありますが、それでは犬に慣れるチャンスがなくなります。まず、遠く離れた場所から犬の散歩を眺めてみるところから始め、犬が散歩する道や公園に出向いて匂いをたくさん嗅がせてみるのもいいと思います。無理に犬と接触させるのではなく「他にもたくさんの犬が暮らしている」という意識を持たせるところからはじめましょう。
セミナーの際には愛犬相談などもありますから、悩みは今のうちに解決しておくことをおすすめします。

自分のライフスタイルにあった防災・減災を考える

ライフスタイルはそれぞれに違い、家族構成も飼っているペットも違います。
セミナーに参加したあとは、自分にあった防災対策や減災方法をみつけて、家族と話し合いながら「マイタイムライン」や「防災グッズ」の準備を進めてください。

ライター:今井 由江

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