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ワンちゃんがほかのペットと一緒に暮らすときの注意点

健康

ワンちゃんが人間という習性の違う生き物と一緒に暮らしはじめて何万年もたちます。昔は「人は室内で、犬は外で仕事をする」というように住み分けがされていましたが、いまは生活様式が変わって、ワンちゃんも家族として室内で暮らすようになり、人だけでなく様々な生き物と暮らすことになりました。ハムスターなどのケースに入った小さな生き物や自由奔放に過ごすネコちゃんとも一緒に過ごします。
ほかのペットと暮らすとき、どんなことに気をつけたらよいのでしょうか。

それぞれの本能と習性を理解しよう

ワンちゃんには持って生まれた本能があり、それに加えて性格も個々に違います。人とワンちゃんは本能や習性がまったく違うものの、何万年という長い歴史のなかで一緒に暮らし、仕事をしながらその違いを理解しあって、今は良き家族として暮らせるようになりました。

ワンちゃんは人との生活の中で習性も変化しましたが、人以外の動物との暮らしはまだ最近はじまったばかりで、本来なら野生にしかいないはずの動物もペットとして人に飼われるようになりました。本能や習性を理解せずに、一緒に過ごさせようとすることで、事故につながり、お互いにストレスを感じたりして、暮らしやすい生活環境を整えられないこともあります。それぞれの本能と習性を理解したうえで暮らし方を考えましょう。

ネコちゃんと暮らすときの注意点

ネコちゃんとワンちゃんの習性は全く違っています。例えば群れの中で暮らす習性を持ったワンちゃんと孤独を好むツンデレのネコちゃん、ボール遊びや散歩が大好きなワンちゃんと静かに過ごすことが好きなネコちゃんというように、暮らし方もまったく違います。

一緒に暮らすときは、いきなり一緒に過ごさせるのではなく、最初は別々の部屋で過ごさせるようにしながら、どちらかをサークルやゲージに入れて、徐々に一緒に過ごす時間を増やして存在を理解させ、仲間意識をつくっていきましょう。フリーで過ごすときも最初は目を離さず、トイレやフードを置く場所も配慮しながら生活環境を整えます。ネコちゃんが安心できるよう、キャットタワーなどのワンちゃんが届かない逃げ場所を用意してあげると安心です。本気の猫パンチはワンちゃんに怪我を負わせることもあり、爪が目に当たれば失明の恐れもあるほど強力な武器です。どちらも怪我をすることがないよう飼い主さんが注意を払います。

ワンちゃんとネコちゃんの良いところは、お互いを無視することができるというところです。無理に仲良くさせようとせず、「ケンカをしなければ良し」という広い心で見守りましょう。お互いの性格によっては、飼い主さんが希望する通りの関係性を築けないことがあります。そんな時も部屋を住み分けるなどの工夫をしながら、どのように暮らすか家族で検討しましょう。

小動物と暮らすときの注意点

小動物といえばウサギやモルモットが定番でしたが、最近はヨツユビハリネズミやフクロモモンガなど、ペットも多様化してきました。基本的に小動物はゲージやケースの中で暮らしますが、飼い主さんによっては自由に室内を散歩させる方もいるでしょう。ワンちゃんは動くものを追いかける習性があるため、動き回る小動物と一緒に過ごさせることは大きなリスクがあります。

よほど慣れているワンちゃんでなければ一緒に過ごすことは難しいことです。平和に暮らすことを考えると、ワンちゃんのいるお部屋に小動物を放すことはおすすめできません。

飼い主さんの工夫と知識で同居環境をつくりましょう

ワンちゃんは種類の違うペットと一緒に仲良く暮らすことができる動物ともいえます。飼い主さんが生体のことをよく勉強して、それぞれのペットが安心して過ごせる生活環境を整えられれば、たくさんのペット達に囲まれて暮らすことができます。

ペット達はそれぞれに違った癒し方で飼い主さんに幸せをもたらしてくれるので、ペットを迎えたいと思ったときは本能や習性をよく学んだうえで、迎えるかどうかを検討してください。

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ライター:今井 由江

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